“現金お断り”の新店舗。


店舗決済の新しい流れは”現金の排除”に。

“ロイヤルホールディングス(HD)傘下のテンコーポレーションは「天丼てんや」で現金を取り扱わない完全キャッシュレスを導入する。「大江戸てんや」(予定)という新型の店舗を訪日外国人客の多い店舗を対象として展開する。第一号店は、天丼てんやの浅草雷門店。2018年10月2日より、新型の店舗としてリニューアルオープンする。来店客はクレジットカードや電子マネーを利用して決済する。”

大手外食チェーンのロイヤルがこの業態を展開する意味は?

現金決済を排除することによって、金銭の管理コストが大きく減ります。
レジを締めてみると売上と現金が合わない、まず起こりません。

そもそも現金がないため、お釣りを管理することも不要。
お釣りの渡し間違いも発生しません。

もちろん防犯上も効果が期待できます。

クラウド会計ソフトを導入し(freeeなど)、レジと店舗内で連携しておけば記帳の手間も大幅に減ります。

セルフ式を採用する店舗もあるそうなので、オーダーからレジ打ちまでの手間がなくなり、単純に人件費も抑制できます。
喫緊の課題となっている、外食産業の人手不足によるひっ迫したオペレーションの改善も期待できます。

さらには属性の取捨選択をしているのでは?

私は推測するポイントとして、顧客属性の取捨選択も導入理由の一つではないか。
つまり、

  • クレジットカードが作れない顧客は入店を拒否できる(間接的に)
  • 電子決済を理解できないITリテラシー層は入店を拒否できる(間接的に)

クレジット(信用)を作れない理由は多々ありますが、クレジットカードを利用することにより、個人情報がカード会社に提供されている時点で犯罪や問題行動、クレーム発生の抑止、犯罪の抑止につながります。

ITリテラシーが低い(最新の技術に関心がない・理解できない)人との接点を少なくすることにより、IT技術の導入が進み、効率化と店舗側の負担軽減が促進されることでしょう。

まとめ

現金決済を排除することにより、企業側が消費者に対して”人員不足と業務効率化の早期解消が必要である”とメッセージを送っているとも受け取れます。

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